こんにちは。ジョワドヴィーヴルの早川です。
ご報告がすっかり遅くなりましたが、今日は昨年12月に訪れた、ブルゴーニュのVINESIME(ヴィネジム)本社での研修レポートをお届けします。
今回の研修目的は大きく3つ。
ヴィネジム化粧品の技術研修、契約ドメーヌの視察、そしてヴィネジムスパの見学です。
弊サロンでは昨年9月より、ブルゴーニュ産ブドウを使ったスキンケアブランド「VINESIME」を導入しています。
その原料となるブドウは、ブルゴーニュの中でも名門ワイナリーが育てる特別なもの。しかも、世界的ワインの聖地ロマネ・コンティのすぐ隣の畑で収穫されていると聞けば——。
「これは、実際に現地へ行き、土地の空気ごと体感してお伝えしなければ!」
そんな思いが込み上げ、気づけば年の瀬に迫る中、私はフランス行きの飛行機に乗っていました。

ブルゴーニュ地方とは?千年以上のワイン文化が息づく街
フランス東部に位置するブルゴーニュ地方(Bourgogne)は、世界中のワインラバーが憧れる生産地として知られています。その名前はよく耳にしていても、どんな場所なのか、どんな歴史を持った地域なのかを詳しく知る良い機会となりました。
ブルゴーニュのワイン造りの歴史は非常に古く、起源はローマ時代にまで遡ると言われています。中世に入り、この地のワイン文化を決定的に育てたのが、修道士たち。特にシトー派やベネディクト派の修道院は、土壌や気候の違いを丹念に観察し、畑ごとの個性を深く理解していきました。これが、ブルゴーニュが誇る“テロワール(風土の個性)”という概念の礎になっています。
現在ブルゴーニュには、約1250もの畑が点在しています。各畑は、長い歴史の中で受け継がれてきた名前と物語を持ち、同じぶどう品種でも驚くほど味わいが変わることが特徴です。「畑がワインをつくる」と言われるのは、まさにこの土地ならではの魅力です。
そしてブルゴーニュの玄関口であるディジョンに、ヴィネジム本社はあります。ディジョンはかつてブルゴーニュ公国の都として栄えた街。壮麗な歴史建築とワインや食文化を育んだ場所です。ヴィネジムのルーツは、この歴史とワイン文化にあります。
さて、ディジョンへはパリからTGVで1時間半ほど。今回は魅惑的なパリは乗り継ぎのみ、研修が始まる前日にディジョン入りし、三日間の研修に備えました。

ヴィネジム本社での技術研修─ブドウの恵みを肌で学ぶ時間
今回の研修では、
・エイジングケアフェイシャル3種類
・リラクゼーションボディ一種類
・製品の成分・特徴の詳しいレクチャー
・5つ星ホテルで実際に行われる技術指導
と、内容はとても充実したものでした。
指導してくださったのは、5つ星ホテルのスパでも技術トレーナーを務めるプロフェッショナル。その確かな指導のもと、細やかな手技やタッチの強弱、製品を最大限に生かす施術方法などを丁寧に学んでいきました。
研修の中でも特に印象的だったのが、ブドウの香りに包まれながら行うトリートメントの心地よさ。深いリラックス効果があり、心身がほぐれていく感覚とともに、肌そのものが活力を取り戻していくような働きを実感しました。
すべての技術に対して、トレーナーから太鼓判をいただけたことも、大きな励みになりました。ブルゴーニュが育んだブドウの恵みが、化粧品や手技を通してどのように“美”へと結びついていくのかを、深く理解できた貴重な研修となりました。

「ラシーヌ・デュ・タン」畑見学──A2OCの源へ
ヴィネジムには、ブランド独自の美容成分 A2OC が配合されています。これは、ブルゴーニュ産のブドウエキスとカシスエキスを凝縮した、非常にパワフルなエイジングケア成分です。
そのブドウがどんな環境で育っているのか──その答えを知るために、今回 契約ドメーヌとブドウ畑の見学 に連れて行っていただきました。
まず訪れたのは、ジュヴレ・シャンベルタン村にある畑 「ラシーヌ・デュタン(La Racine du Temps)」。ワイン好きの方なら思わず反応してしまう場所だそうですが、まさにブルゴーニュの中でも最高のグランクリュです。
写真の畑は、収穫後幹を短く剪定されているのでわかりにくかもしれませんが、 樹齢90年以上の古木です。古木は若いブドウ樹と比べて実の量こそ少ないものの、根が地下深くまで伸び、土壌のミネラルや栄養を豊かに吸い上げるため、凝縮感と生命力のある実をつけます。
「ブルゴーニュのピノ・ノワールは、世界で最もポリフェノール含有量が高い」と言われています。
そのうえVINESIMEが使用しているのは、ただのピノ・ノワールではなく 樹齢90年以上の古木の実。これほど高密度な抗酸化力を持つ原料を贅沢に使っている化粧品は、他には存在しません。

「リシュブール畑」とワインの聖地「ロマネ・コンティ」
シュヴレ・シャンベルタンの畑を後にし、次に向かったのはリシュブール畑。
こちらもワインラバーの方にはたまらない、1本数十万円のワインを生み出す畑です。
実はヴィネジムのボディスクラブでは、この畑で収穫されるピノ・ノワールのマール(ワイン蒸留後の搾りかす)を使用しています。まさにプロダクトの源である特別な畑を目の前にして、息が上がってしまいました(笑)。
そして後ろを振り向くと、世界最高峰のワインとして知られるロマネ・コンティの畑が。
そう、リシュブールとロマネコンティの畑は、お隣さんなのでした。(地図では見ていても、実際に行ってみると感動ものです)
また、この日はたまたまリシュブール畑の彼方に、イタリアの国境に位置する標高4807メートルのモンブランが現れていました。ここからモンブランが見えるのは大変珍しいそうです。(一同大興奮)
ワインに詳しいわけではない私でさえ、この場所が放つ“別格の気配”に思わず息を呑みました。ちょうど日が傾きはじめた時間帯で、なだらかな斜面を伝って流れる澄んだ風と静けさが辺りを包みこみ、彼方にはモンブランを望む絶景の場所。
ただここにいるだけで、この場所が世界中から敬愛される理由を深く実感しました。
しかも、ここの畑のブドウエキスが、肌にとけこんでいるとは──
それは一言では言えない、言葉にならない感動体験でした。

契約ドメーヌ「ルネ・ヴーヴィエ」訪問──キュヴェの輝きと感動の試飲

畑の見学に続いて、今回は ヴィネジムの契約ドメーヌ、「ルネ・ヴーヴィエ(René Bouvier)」 にも訪問させていただきました。
案内していただいたカーヴ(貯蔵庫)には、熟成中のワインが静かに眠るキュヴェがずらり。中のワインを実際に見せてもらえたのですが、樽の中で輝く ルビー色のワインが本当に美しく、思わず息をのむほど。
ワインの香りを一身に浴びて、ワインが“生きている”という感覚が伝わってきました。
そして、
・ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)
・マルサネ(Marsannay)
の2種類をテイスティングさせてもらいました!
先程も述べましたが、ジュヴレ・シャンベルタンのピノ・ノワールはA2OCの原料、そしてマルサネに使用されているシャルドネは、春に入荷予定のVINESIMEのシャンプーにも配合されています。
どちらのワインも魅惑的で本当に美味しくて、お酒に弱い私でも秒で飲み干してしまいました!(後で酔いが,,,)
畑から化粧品まで、ブドウの力がどのように形を変えて届くのかを実感でき、感動と興奮の学びとなりました。
試飲したワインは1本ずつお土産に購入しました!皆さんと集う機会があれば、ぜひ一緒に開けて楽しみたいと思っています!

ヴィネジムスパ併設ホテル視察──五つ星四つ星ホテルの極上空間

フランスでは、現在4軒の五つ星・四つ星ホテルでヴィネジムスパが併設されています。今回の研修で視察に訪れたのは、
・五つ星ホテル「ル セップ(Le Cep)」
・四つ星ホテル「リシュブール(Le Richebourg)」
の2つ。「ル セップ」の建物の起源はなんと1442年。16世紀の廊下や石造りの階段もあり、歴史と高級感が漂うのが印象的でした。
写真は、四つ星ホテル リシュブール に併設された VINEAスパ。
このホテルは、VINESIMEの契約ワイナリー 「モンジャール・ミニュレ(Mongeard-Mugneret)」 が経営しており、リシュブール畑の中 に位置しています。
先程訪れたリシュブール畑は、ブルゴーニュ屈指のグラン・クリュ(特級畑)。
その畑を眺めながら滞在できるなんて、夢のようなロケーションのホテルです。
あいにく施術中のため内部までの見学はできませんでしたが、フロントや店内の雰囲気からでも伝わってくるものがありました。
空間は落ち着きがありながらも洗練されていて、VINESIMEらしい上質さ。
見学ができなかったにも関わらず、
「いつか私もこんなスパをつくりたい」
と自然に思えるほど、空間そのものが心に響きました。
技術だけでなく空間や世界観づくりを感じられた、とても貴重な視察となりました。

三日間の研修を終えて──凝縮された学びと広がる未来
今回のフランス研修は、たった 三日間とは思えないほど濃密すぎる時間でした。
技術研修、葡萄畑やワイナリーの訪問、ホテルスパの視察──どれもが VINESIME の世界観を深く理解するための貴重な体験であり、今思い返すとすべてが一本の線でつながっていくような、充実した研修でした。
滞在中は、社長ご夫妻とも一緒に食事をさせていただき、
・自然とテクノロジーのバランスを大切にしていること
・最高品質のコスメをつくるために、常に改良を続けていること
・五感を通じてワイン文化と肌の豊かさを届けたいという理念
など、VINESIMEが大切にしている想いや哲学を直接伺うことができました。
商品の背景、原料となるブドウやカシス、畑の歴史、スパプロトコルの意味を知れば知るほど、
「なぜ VINESIME が世界中で求められているのか」
その理由が腑に落ちていきます。
この素晴らしいブランドに出会えたこと、そしてその魅力を日本でエステを通して皆さまにお伝えできることを、心から幸せに感じました。
…ただ、ひとつだけ心残りが。
今回訪れたのは真冬、青々と葉の茂るブドウ畑を見ることができませんでした。
だからこそ、私は思っています。
「やっぱり、もう一度ブルゴーニュに行かなくては!」
次は、葉と実が輝く季節に。
今回の学びを胸に、また新たな一歩を踏み出していきます!
記:オーナー早川礼子




